平成22年笛吹市議会第4回臨時会

 

本日ここに、平成22年笛吹市議会第4回臨時会を招集いたしましたところ、ご多用にかかわらず、ご出席をいただき、厚く御礼を申し上げます。

さて、今年も余すところ1カ月余りとなりました。振り返りますと、本市の果樹産業は天候不順や記録的な猛暑が続く中、全体としての生育の遅れが目立ちました。桃については、一部に結実不良や猛暑による日焼けが発生いたしましたが、JAふえふき管内では、規格販売による戦略的出荷で、販売高が前年を上回ることができました。ブドウにつきましては、ベト病が多発し、全体的にベト病被害は2割から4割程度の減収となり、また出荷期を迎えた7月下旬も猛暑の影響から着色が進まず、出荷開始時期が前年よりも10日以上の遅れとなりました。スモモは、開花時の低温や凍傷害により、一部の品種で着花率が30%から50%になりましたが、全体では出荷量で1割減、販売高は平年なみでありました。また柿につきましては、着色不良で小玉傾向があり、出荷量および販売高は前年を下回る見通しであります。

このように本市の農業は、自然気象変動の影響が大きい機関産業でありますが、今後さらにその振興のため、努力してまいりたいと思います。

次に多機能アリーナ建設事業の取り組みについて、ご報告を申し上げます。

本年10月付けで庁内組織として、多機能アリーナ建設班を設置し、さらに多機能アリーナの施設規模や内容、運営の方法などをご協議いただく、多機能アリーナ建設委員会を1025日に設置をいたしました。

建設予定地につきましては、すでに公表いたしました県立博物館周辺の中で、さらに適地と思われる土地を選定し、第2回建設委員会にご提示を申し上げたところ、この土地の施設建設について、了承するとの意見をいただきました。

これをふまえまして、建設予定地は県立博物館西側に隣接し、現在、計画を進めております市道950号線にも接続する約4.6ヘクタールの土地を建設予定地として、決定することといたしました。また現在、関係行政区の皆さん、地権者の皆さんのおおむね、ご了承をいただく中で、最終的な調整をいたしているところであります。

今後は、建設委員会のご意見を伺いながら設計業務を進め、本市の人づくり、健康づくり、交流づくりの拠点施設として、早期実現に向けて努力してまいります。

 

平成221122

 

笛吹市長 荻野 正直