10月31日、八代庁舎議場において、御坂地区・一宮地区の小学校5校、中学校2校から選出された23人の児童・生徒による「笛吹こども議会(小池優里議長)」が開催されました。
こども議会議員は学校ごとに「にぎわい」「やすらぎ」「きらめき」3つのまちづくりの方向について、事前に話し合ったことを発表しました。
御坂中学校の鈴木議員は、市の特色をどのようにPRしているかなどについて質問をしました。 市長は、『テレビ・新聞など様々な媒体を活用したり、自らが各地に出向いてPRするトップセールスを行っている他、新たな名物への取り組みとして、市の中には、商品開発に力を入れている業者やNPOなどが数多くあり、桃カレー、房ごと干しぶどう等ヒット商品となる可能性は大きい』と答えました。
おなじく御坂中学校の田中議員からは、こども議会の提案がきっかけで生まれた「フッキー」を市のイメージキャラクターにして、着ぐるみなどを作り、市のイメージアップに活用できないかと質問しました。 それに対し、教育長は、『あいさつ・聞き方・言葉遣いのポスター等に活用したところ、市内の小中学生の間では、かなり人気も出てきた。これからは、市教育委員会にとどまらず、積極的に幅広く活用していくことを検討していきたい』と答えました。
一宮西小学校の羽田議員から、多機能アリーナと「にぎわい」のまちとのかかわりについて教えて欲しいと質問がありました。 市長は、『にぎわいのあるまちづくりには、市内外の人々の交流は欠かせない。そのためには、その機会を多くすることや場所も必要。多機能アリーナは、多くの交流を生み出す場所として、それらを育む機会として整備され、また、市内の各施設と連携して活用される。 例えば、スポーツ活動では、スポーツ少年団の活動などはもちろん、小中学校の枠を越えた全市的な大会や県大会、関東大会なども開催でき、プロスポーツ選手の活躍も間近で見ることができる。 また、「小中学校合同音楽会」など、今までできなかった大きなイベントを開くことにより、市外や県外からも、たくさんの人たちに市を訪れていただける。 さらに、「県立博物館」や「みさかの湯」などの施設と連携することにより、より多くの人たちの交流が盛んになると考えている』と答えました。
御坂東小学校の島田議員からは、学校のソーラーパネルを震災時など、作った電気を貯めておいて、停電の時に使えるような施設に変えていく予定はあるかとの質問がありました。 市長は、『学校のソーラーパネルは、節電や環境啓発に役立っている一方で、停電時に、学校のような大きな建物全体をカバーするだけの付加機能は、いまだ開発途上で、費用対効果の面からみても多くの課題がある。今後も様々な角度から検討していきたい』と答えました。
一宮南小学校の中村議員からは、震災時に安心して避難生活ができるように、市はどんな計画を立てているか、また、その時の心がけについて質問がありました。 市長は、『状況ごとに一時避難所、指定避難場所等に移動することやその際、活用できる市の施設や備蓄品などの他、飲料水メーカーや社会福祉施設などから、協力を仰げる』と説明しました。 加えて『一人ひとりが防災意識を持って事前に準備を行い、近所や地域の人々と防災訓練を行うことがとても大切です』と答えました。
御坂西小学校、加藤議員からの市に科学や自然、生物について身近に学べる施設があるかとの質問に、教育長は、『それらについて専門的な施設はないが、市が行う講座や教室の中に科学や生物、自然を学び、体験することができるような内容を取り入れていくことは可能』と答えました。
一宮北小学校の横田議員からの運動が苦手な人も、気軽に運動できる機会をどのように考えているかとの質問に、教育長は、『教育委員会では、市民講座やスポーツ教室また、境川地域を中心に、「わいわいスポーツクラブ」がある。今後も、子どもから大人まで運動が苦手な人でも気軽にスポーツを楽しめる環境づくりを進めていきたい』と答えました。
一宮中学校の中村議員からは、運動施設等の整備や活用システムの見直し、また、使いやすい工夫などについて質問がありました。 教育長は、『既存の施設の老朽化に対して計画的に修繕等、整備を進めている。しかし、その一方で市の人口規模にあった施設がないことも事実で、今後の整備計画を考える上でも、多機能アリーナを位置づけている。 また、施設の活用システムについては、利用調整会議をして利用者の利便性を図っているが、今後は、ホームページやくらしネットで施設の予約状況及び予約申請ができるか検討をしていく』と答えました。
質疑応答の後、各議員より中学生ならではの様々な発想により「にぎわい」「やすらぎ」「きらめき」の視点から、議員発議が行われました。 市のまちづくりに関する提案は、こども議会において全会一致で可決されました。市では、今回の提案をできるだけ施策に反映させ、市民と協働によるまちづくりを進めていきたいと考えています。
笛吹こども議会委員(敬称略)
掛 本 瑠 偉 | 御 坂 中 学 校 |
鈴 木 太 一 | 〃 |
小 池 優 里 | 〃 |
田 中 杏 奈 | 〃 |
中 村 祐 斗 | 一 宮 中 学 校 |
早 川 夏 美 | 〃 |
古 川 雅 大 | 〃 |
小 島 悠 之 介 | 〃 |
佐 藤 純 奈 | 御 坂 西 小 学 校 |
和 泉 ひ ろ か | 〃 |
加 藤 卯 衣 | 〃 |
反 田 仁 也 | 御 坂 東 小 学 校 |
鈴 木 雄 大 | 〃 |
島 田 美 優 | 〃 |
羽 田 楓 | 一 宮 西 小 学 校 |
馬 渕 藍 | 〃 |
望 月 草 矢 | 〃 |
中 村 桃 花 | 一 宮 南 小 学 校 |
天 野 花 菜 | 〃 |
池 田 悠 | 〃 |
山 内 珠 愛 | 一 宮 北 小 学 校 |
広 瀬 三 礼 | 〃 |
横 田 菜 月 | 〃 |