更新日:2018年12月19日
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寺本廃寺は春日居町のほぼ中央、鳳山川と西川がつくる微高地に立地しています。
寺本廃寺のことが文献に登場するのは、文化11年(1814)に編纂された「甲斐国志」が最初です。この中で「寺本村 法華寺の塔ノ心礎一基存在セリ、村名ノ起ル所是ナリ村民篁ノ中ニ在ル磐石ヲ国分尼寺ノ心礎ナリト云」と記されています。
昭和23年(1948)には中嶋正行・塩田義遜両氏により寺本廃寺の瓦を焼いた川田瓦窯跡が発見されました。昭和25年(1950)に仏教考古学の権威者石田茂作により、塔の礎石とその周辺を初めて発掘調査しました。その後昭和56年(1981)から3回にわたり発掘調査が行なわれ、その結果寺本廃寺は130m四方の寺域をもつ法起寺式伽藍配置の寺であることが確認されました。また調査中に瓦、墨書土器、塑像仏像破片、螺髪等の特徴的な遺物が発見されています。
寺本廃寺は、使用された瓦の紋様から7世紀後半の白鳳時代に創建されたと考えられます。また、甲斐国最古の役所は国府・鎮目地区に造られたと考えられており、碁盤の目状の土地区画の跡も残されています。
住所 |
笛吹市春日居町寺本字道万町53-3ほか |
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備考 |
県指定文化財 |
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