”だまされて”早7年…山梨で自然農に挑戦する川部夫妻

移住までの経緯・概要

神奈川県川崎市出身の源太さんは大学卒業後、「農業がやりたい」という思いから移住先を探していました。その後、大学の先生からの紹介を受け、山梨へ移住することを決意。一方の恵子さんは九州出身で、大学進学を機に横浜へ移り住みました。その後、川部さんとの結婚を機に山梨へ移住することとなります。

きっかけ

源太さんは大学卒業後、山梨県甲府市などで農業の修行を積みました。「自分の畑をやらなきゃいけない」という思いが募りはじめた頃、知人から山梨県笛吹市の芦川を紹介されます。初めて訪れたときに見た、大自然が織り成す夏の景色に”だまされて”、冬の厳しい寒さも知らないまま移住しました。当時は「すぐに出て行こうと思っていた」という川部さん。芦川は自分が農業をするための”ステップ”だと考えていたそうです。しかし、地域の方々のお世話になるうちにすっかり定住。横浜に住んでいた恵子さんも芦川に呼び寄せ、今では2人のお子さんに囲まれて生活しています。

よかったこと・苦労したこと

移住した当時を振り返った恵子さんは、「近所の人が気さくに声をかけてくれたり、あいさつをする日常が新鮮だった」と語りました。都会にはない人との交流を思い出し、”安心感”を覚えたそうです。一方で、自然農にチャレンジする源太さんには苦労もあるといいます。芦川の人々には「畑に雑草を生やさず、綺麗に保つことが美徳」という考えが根付いているため、雑草と作物が共存する自然農には批判もあったといいます。少しずつ理解を得るため、今も努力されています。

移住を検討している方へのメッセージ

「川の流れのように生きている」と自身を表現していた川部さん。移住を検討している方に向けては、自身の経験を踏まえ「あまり重く考えずに移住してもよいのでは」とメッセージをいただきました。